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空の画像を貼付したライトボックスの光で、床にまかれた空を印刷した |
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チラシが照らし出されるインスタレーション。 |
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階段を下りて会場に入る為、入口では空の画像による空間を見下ろすことに |
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なります。 |
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タイトルの「虚空」は本来、仏教の概念で「そのなかに世界が存在している |
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無限の広がり」を表す言葉ですが、一般的には「よるべき何物も無い地上の |
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空間、または大空」を意味している言葉です。 |
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さらに、漢字のみから推測した場合「虚構の空」とも捉えることができます。 |
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同じ言葉でありながら、視点の違いによって意味する対象が異なり、 |
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それらは矛盾を生じているように思います。 |
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鑑賞者は画像による「虚構の空」に照らし出された、「虚構の空」の上を |
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踏みながら歩くことにより、この作品を体験します。 |
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空という私たちが普段見上げている自然を、チラシにして下に置き、人工的 |
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な光にすることによって、私たちが人工的に作られた環境の上に立って |
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いることを指摘するとともに、視点の違いによって、矛盾を含んださまざまな |
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意味を帯びたものが私たちの足元を覆っていることを表現しています。 |
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(C)Fumie Wada |
