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ドイツ・ベルリンに滞在した2005年から、写真プロジェクト"mirror"として |
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「鏡を見ている人々」の写真撮影をはじめました。 |
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今回の個展では、これまで、ドイツ、日本を中心に、ルーマニア、エジプト、 |
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トルコで撮影した中からセレクトした写真を壁面に展示し、展示空間には |
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鏡面と椅子や額縁の破片、様々な日用品を用いてインスタレーション作品 |
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として設置しました。 |
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写真作品では、人々が鏡によって自分自身を見るときの様子、その人が |
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生きている場所の様子を表すとともに、出会ったり、知り合ったり、 |
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以前から交流のある被写体の人々の存在が、撮影者である私の「鏡」と |
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なっていることも示し、人が自分と向き合いながら他者と関係を持ちつつ |
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生きているということを表現していこうと思っています。 |
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インスタレーションでは6種類の鏡を用い、座面を各色の革に張り替えた |
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椅子や額縁の破材、蜜蝋で作ったキャンドル、銀のビーズを編んだものや、 |
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結び合わせたハンカチ、大切に集めた塵をそれぞれ配し、私たちが鏡を |
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見つめるときにふと考える事柄を表現しました。 |
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(C)Fumie Wada |